米7月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.2%となり、市場予想通りの結果となった。前月の同-0.5%を上回り、4カ月ぶりに上昇に転じている。エネルギーが同-0.9%と4カ月連続で低下したが、食品が同+0.7%となりエネルギーの低下分を打ち消した。前年比では予想通り4.2%の上昇に。前月の2.8%を上回った。
 コア PPIは前月比+0.3%となり、市場予想および前月の同+0.1%より強い結果となった。6カ月ぶりの高水準に並んでいる。資本財が同+0.3%と足もとのレンジを超える伸びを示したほか、乗用車やトラックも堅調だった。医薬品も強い伸びを示す。消費財も小幅ながら上昇し、4カ月ぶりに前月比プラスとなった。一方でコンピューターや女性服飾が低下した。前年比では1.5%の上昇と、市場予想の1.3%そして前月の1.1%を上回った。2009年9月以来の高水準となる。PPIコアが予想以上に強かったものの、前週末に発表されたコアCPIは前年比で0.9%の上昇にとどまっており、PPIの上昇に対し CPIの反応は限定的となっている。
 コア中間財は前月比-0.4%と2カ月連続で低下。石油製品コアは同-1.4%と3カ月連続で低下した。米 7月消費者物価指数が安定的なインフレ傾向を表したように川下でのインフレ圧力が緩和していることから、エコノミストは「コア消費者物価指数は短期的に前年比で1%付近を維持する」との見方を示していた。


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